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隠匿シリーズ☆番外編
第6章 彼の忘れられない人は……?



 食事を終えると入浴を勧められる。着替えもレオがこっそり王妃から借りてきたナイトドレスが用意されていた。


 アリエッタが入浴を済ませると、レオも浴室へと消えていく。


 15歳の彼は一緒に入浴しようとする強引さはないようで、そこは安堵をした。


 けれど寝台はどう足掻いてもひとつしかなく、先にそこへ上がったレオを前に、アリエッタはまごついてなかなか動けずにいた。


「どうした? 早くこっちにおいで」


 自分の横をポンポンと叩いてレオは催促する。


「えっと……やっぱり私、ソファーで寝ようかしら」


「は? そんなの駄目に決まってるだろ。首を痛めでもしたらどうするんだ」


「大丈夫よ! 大きさだって問題ないし、ふかふかで弾力も充分あるわ」


 わざとらしくはしゃいでみせても、彼は納得しない。


 それどころか唐突な質問までしてきた。


「まさか……俺とキミは夫婦になってからも、夜の営みはしてないのか?」


「な、なにを……!?」


「だってそうじゃなきゃ、ここまでアリエッタが嫌がるはずもないし……。5年後の俺は一体なにをやってるんだ」


 頭を抱え、本気で悩みはじめてしまうレオに、どう対応していいか解らず、アリエッタはオロオロとしてしまう。







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