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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに



 普段より小振りな舌が口腔を這いまわる。瞼を伏せていると、感覚はより鮮明だ。


 自身と口づけをしているというのは、なんとも形容し難い気分だ。だが不思議と嫌悪はない。たぶんレオとならばなんでも受け入れられるのだろう。


 クチュクチュと唾液を絡ませ口づけをしているうち、体温が上がり。下肢にぞわぞわとした変な感覚が走る。


「レ、オ……。なんか……へん……」


 痛いような、苦しいような。感じたことのないムズムズとしたものに怯え、レオに訴える。


「ああ、もう反応してるのか」


 レオは手品のように素早くドレスを脱ぎ去ると、アリエッタのシャツのボタンを外し、トラウザーズまでも一瞬でくつろげてしまった。


 アリエッタはあまりの速さに恥ずかしがる前に呆気に取られてしまう。


 自分ではこうも素早く動けないのに、彼の器用さは入れ物が違えど健在らしい──などと、悠長に感動を覚える余裕は、レオが屹立を握った途端に消え去った。





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