この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第8章 次期執事は誰の手に




「あなたのやる気は認めます。ですが執事としての心構えが身についていない。主人の影となり、ときに自分を殺して動く。それが執事です。今のあなたは影どころか存在に主張がありすぎます」


「わ、解ってます。まだ俺……私が未熟だってことは。でも早く一人前になって、レオ様のお傍に仕えたいんです!」


「その焦りが禁物だと言っているんです。あなたがなろうとしているのはただの執事ではない。一国を背負う方の執事なんですよ。一昼一夜で身につくなら、誰も苦労はしません」


「はい……」


 反省を見せるディラン。ジョシュアはひとつ息を吐いて、説教の空気を払う。


「それで、邸内に問題はありませんでしたか」


「あ、はい。壁紙が少し剥がれかかっていたんですが、業者に頼むまでもなかったので直しておきました」


「そうですか」


 よくやったと褒める代わりに肩を叩くと、ディランは嬉しそうにする。


「あ、あの! 私、頑張りますから! 一日でも早くジョシュアさんに認められて、立派な執事になれるように努めます」


 ディランの言葉にジョシュアは頷く。


 ジョシュアもそれは切に願っている。レオの傍を離れると決めたときから、次の執事を育てることが最後の仕事になると解っていた。







.
/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ