この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待



「ハル兄! ハル兄ってば!! 大変だよ! 緊急事態!!」


「……んだよ、うるせーな。もちょっと寝かせてくれ。さっき寝たばっかなんだよ」


「寝てる場合じゃないんだってば! しーちゃんが……しーちゃんが浚われちゃった!」


「なにっ!?」


 シズの名で、微睡みから一気に目覚める。白い手紙らしきものを握り、泣きそうな顔をしたナツがそこにいた。


「どーゆーことだ!? シズが浚われたって!? いつだ? 夕べ……いや、明け方……? なんで誰も気づかねーんだよっ!! 俺も研究なんてせずにさっさと帰ってくりゃよかった。なんでこんなときに限って俺は……っ!」


「ハル兄……」


 シズがあの体質のせいで各方面から狙われているのは知っていた。だからいつでも守れるように傍に置いていたのに。こんな大事なときに傍にいられず、悔やんでも悔やみきれない。


「と、とにかくこれ読んで」


 おずおずとナツが差し出した手紙をひったくるように奪い、その文字に眼を通す。


 犯人が誰だろうが、シズにもしものことがあれば只じゃおかない──そんな気持ちで文字を追っていたのだが、2枚目を読み始めると徐々に気が抜けていった。






.
/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ