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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに
アリエッタと“アリエッタ”は暫く硬直する。
しかし“アリエッタ”が有り得ないことを口にした。
「俺……だよな?」
アリエッタの声でアリエッタを“俺”と呼び、見上げられ。
アリエッタはぺたりと頬や髪を手で探ってみる。
「え? レ、レオ……?」
の顔のように思える。それにだ。幾度も手を重ね、指を絡めてきたこの大きな掌には見覚えがある。
「アリエッタ……なのか?」
“アリエッタ”が自分に向かってなぜか疑問形で呼び掛けられ、二人は一気に覚醒し、勢いよく同時に寝台から飛び起きる。
「え……ええぇっ!?」
「はぁっ!?」
自分の身体と相手の身体を見比べ。
二人は混乱のままに声を上げた。
どうにも理解し難いが、アリエッタはレオの身体にいて、レオはアリエッタの身体に入っているようだった。
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