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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに




「──つまり、レオ様がアリエッタ様で、アリエッタ様がレオ様……ということですか?」


 アリエッタとレオは混乱してはいたが、先に落ち着いたレオによってどうにか宥められ。アリエッタも落ち着いたところでモーニングティーを運んできたのは邸で侍女を勤めるナキラだった。


 邸の者に黙ってこのまま過ごせるはずもなく、レオは……正確にはアリエッタの姿をしたレオなのだが、邸の執事であるジョシュアを呼ぶよう申し付けた。


 恐らくナキラも不思議に思っただろう。アリエッタがジョシュアを呼ぶなどこれまで一度だってなかったのだから。


 だからだろうか。すべてをレオがジョシュアに説明する場に彼女も同席し、どういうわけかキッシュまでもがいて。


 深い溜め息を吐いて顔を片手に埋めるジョシュアの背後で、ナキラとキッシュは身体を小刻みに震わせている。


 多分、笑いを堪えているのだろうが、アリエッタはそれどころではなく、ソファーで大きな身体を小さくして縮こまって項垂れている。





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