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隠匿シリーズ☆番外編
第2章 王子様の憂鬱
レオとアリエッタが結婚をして早三ヶ月が経とうとしていた。
二人はレオの私邸で新婚生活を送りつつ、王城に通いレオは政務をこなし、アリエッタは王太子妃としての教育を受けている。
アリエッタは基本的な礼儀や作法は身に付けてはいるものの、王太子妃ともなれば様々な知識や教養も必要となり。
馴れないながらも必死でレッスンを受けている姿は実に甲斐甲斐しい。
レオはそんなアリエッタを支え、自身もまた務めを果たしているのだが。忙しく、どうしても彼女の傍にいてあげられないときもあり。
そこへアリエッタの苦労を自らも体験してきた母が彼女を気遣い、レッスンの合間に休憩に誘っては精神的にサポートをしている。
その気遣いにはとても感謝はしている。しているのだが、どうにも母の思惑はアリエッタのサポートのみだけではないのは、すぐに解ってきた。
単純に母はアリエッタと一緒にいたいのだ。
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