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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに
「なぜこのようなことに……」
ジョシュアが心底困り果てたようにぼやく。
「俺が知るわけないだろ。起きたらこうなってたんだ」
フンッと鼻を鳴らすのはアリエッタの姿をしたレオ。
「ひっ」と変な声を上げたのは、背中を震わせるナキラだ。それに構わずジョシュアが続ける。
「知らないでは困ります! どうにかしてお戻りになる手立てを考えてくださらねば。医師をお呼びしますか」
「病気ではないんだ。医師にどうこう出来るとも思えんだろ」
「ですが、いつまでもそのままというわけには……。まったくお心当たりもないのですか」
「ない……こともない」
「本当ですか!? 原因がわかればお戻りになる手段もわかるやもしれません」
「まぁな」
「それでそのお心当たりとは一体?」
レオはちらりと縮こまって項垂れるアリエッタ──自身の姿を見る。
それにもアリエッタは気に留める余裕はなく、しゅんとしていた。
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