この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第2章 王子様の憂鬱



「──あの人は一体なにを考えてるんですか」


 祖父の元へと戻ったレオが酒を一気に煽り、愚痴を溢すのも致し方ない。


「はっはっは! リタが滅茶苦茶なのはお前も知っておるだろ」


「笑ってないで、お爺さまからもなんとかおっしゃってください」


「無理、だな。ワシが言ったところで、言うことを聞く性分じゃないだろう」


「じゃあせめてお婆さまにだけでも」


「尻に敷かれてるワシにそれを言うか?」


 胸を張って言わないでほしい。尻に敷くのは家系か、と頭を抱えたくなる。


「……私もアリエッタも母上も、立場があり暇でもありません。何日も王城を空けるのは善くないと、お爺さまもおわかりでしょう」


「それなんだが……ワシの体調が芳しくない」


「は……?」


 聞き間違いだろうか。酒をかっ喰らっている祖父が、己の体調の不調を訴えている。真実ならば、すぐにでも休ませなければ、と祖父の顔をまじまじと見ていれば。


「ということになってるらしいぞ。城では」


「…………」


 レオはまた頭を抱えたくなった。否、今度は体現した。




.
/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ