この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに

「まあ、なんだ……。原因はたぶん……昨夜励みすぎたからだな」
レオが嘆息混じりに言えば、アリエッタは真っ赤な顔で口をパクパクとさせ、と同時にナキラとキッシュが噴き出した。
「も……もう我慢出来ません!」
「あはははは! ア……アリエッタ様の口から……ぶはっ!」
二人は笑い死ぬとばかりに腹を抱えて身を捩る。
「レ、レオ! 人前でそんなこと言わないで!」
アリエッタは涙を滲ませ、リンゴよりも真っ赤になって抗議する。
「おい、アリエッタ。俺の顔で泣くんじゃない!」
「レオだって!」
自身の格好で淫らなことを口走るのはやめてほしい。
「レオ様がな……泣いて……っ」
「キッシュ、笑っちゃ……し、失礼よ……ぷふっ」
ナキラとキッシュの笑い声にもいっそう泣きたくなる。
混沌と化す室内でただひとり、おどろおどろしい気配を放つジョシュアが低く唸った。
「いい加減になさい」
低い声色に全員が固まった。
.

