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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに
“それだけ”と言われても、出来るわけがない。これはレオの身体で、自分の身体と交われだなんて無理だ。
「い……いやっ! 絶対に嫌よ!」
「だからってこのままってわけにいかないだろ?」
「他にも方法があるわ……きっと」
「他ってたとえば?」
「それは……」
すぐには思い付かない。未だこの状況に混乱してるというのに、考え付くはずないじゃないか。
「ほら、ないだろ? だったら──」
レオは瞼を伏せ、迫ってきた。
「──ッ」
咄嗟だった。掌に顔を埋め阻止すれば、手の甲に柔らかな感触が当たった。
「……おい。なんで拒否をするんだ」
レオはアリエッタの手を剥がそうとするも、力の差がここで出る。目一杯の力で退けようとしているのだろうが、ビクともしないことが尚レオの身体に本当にいるのだと実感させ。
「嫌なの……! お願いだから少し時間をください!」
問答の末、初勝利をおさめたのはアリエッタだった。
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