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隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱
「それならいいんですが……あれ?」
誤魔化せたのかナキラは一度納得したあと、なにかに気付いてアリエッタに近付いて舐めるように上から下へと視線を這わせる。
「な、なに……?」
ナイトドレスを纏っているアリエッタの周りをナキラは一周する。
「やっぱり!」
「え? なにが?」
閃いた、とばかりのナキラに疑問を投げ掛けると、彼女はにんまりとした。
「最近、ドレスが苦しいとか思ったりしません?」
質問の意図が見えない。だが素直にその質問に答えるべく考えを巡らせる。
「そういえばたまに……」
苦しいかも、と答えようとして、はたとなる。
まさか太ってしまったのだろうか。以前に比べ……ザキファス邸に居た頃より、食事やお茶の質が良くなり、量は増えずとも太っていても納得がいく。
アリエッタはサッと血の気が引き、狼狽する。
「ど……どうしましょう。私……太った……?」
自分じゃあまり解らないが、他人から見ると弛んでしまっているのかもしれない。
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