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隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱
オロオロするアリエッタにナキラは首を振った。
「いいえ、太ってらっしゃいませんよ。でも!」
ナキラの視線が一点に注がれる。
「お胸は成長なさってますね、確実に」
(む、胸……?)
断言され、アリエッタは己の胸を見下ろす。
やはり解らない。そっと触ってみても、大して代わり映えがないような……。
「ずっと気になってたんですよねー。ドレスに収まりが悪いというか。私に着させてくれないから、確信はなかったんですが。今はっきりと確信しました!」
そんな確信しないでほしい。どこを見ているのだろう、とも思ってしまう。
それに只でさえ豊満なのに、これ以上育ってもはしたないだけだ。
ラインハルトの風潮としてコルセットはあまり身に付けない流れにあり、押さえ付けるのも出来ない。
「これはドレスを新調しなくては、ですね!」
アリエッタの思いを置き去りに、ナキラは眼を輝かせる。
と、そこにレオが部屋に入ってきた。
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