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隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱
「まだ用意してないのか」
レオはとっくに着替え、もう出掛ける準備は万端だ。
「ごめんなさい。すぐに……」
「レオ様、いいところにいらっしゃいました!」
何でもいいからドレスを着なきゃと、アリエッタが急いで準備に取りかかろうとする脇をナキラが抜けた。
「なんだ?」
「実はですねぇ」
ナキラがちらりとアリエッタを見やる。まさか胸のことを報告するのではと、咄嗟にナキラを止めようとしたが。
「ナキラ!」
「ちょっとお耳を拝借」と言って、ナキラはレオに何やら耳打ちをした。
「ああ、そんなことか」
悪戯を思い付いたようなレオの顔。ナキラもまた同じような表情だ。
「そりゃあ、そうなるだろうな。なんたって毎日俺が揉んでるから」
「レオっ!」
真っ赤になって非難の声を上げても、レオとナキラは愉快そうに会話する。
「ですよねー。それでドレスなんですが、新しいのが仕上がったら一掃しちゃってもいいですか?」
「そうだな。苦しいのに無理して着ることないだろうな」
ナキラの背後で羞恥に震えるアリエッタを、レオもナキラも気付いてか気づかずか、算段をしていた。
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