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透明な黒
第2章 マリ



こじんまりとした一軒家。

そこが俺の家。


ポストから家の鍵を出して玄関をあける。



「おじゃまします。」


マリはすっと履いていたローファーを
揃えて端っこに置いた。


一応、常識はあるのか。



「俺の部屋、その階段昇ったとこだから。
先行って。」


「うん。」



スタタタとマリが階段を昇っていく。

二階には2部屋あるけど
俺の部屋はドア開けっ放しだし
間違えないだろう……

と思いつつ見上げると



マリのスカートがひらひらめくれている。


その時ちらっと赤い下着が見えた。



「っ……。」


烈は慌てて目を反らしたが、

下着が頭に焼き付いて離れない。



真っ赤な下着からスラッと伸びた
白い脚。



「スカート短かすぎんだよ……。」


ぽつりと独り言をいってキッチンに向かう。


さすがにお茶の一杯は持っていった方が

いいだろうと思ったのだ。






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