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ダークサイド・ムーン- 催眠術師の秘密倶楽部 序章 -
第9章 妹から女へ

「瑠奈の瞼は、ピタッと閉じて、もう開く事ができないよ」
閉じた瞼の下で、瑠奈の眼球が動いている。
催眠誘導は成功だ。
これから瑠奈を、深い催眠状態に連れていく。
「瑠奈。僕の声が聞こえますか?」
「…は…い…聞こえ…ます…」
「僕は、誰ですか?」
「…お兄…ちゃん…」
「誰の、お兄ちゃんですか?」
「…瑠奈の…お兄ちゃん…」
「瑠奈は、今、催眠術にかかっています」
「…催眠術…」
「そう。瑠奈は、これから、お兄ちゃんの言う通りに行動します」
「…お兄ちゃん…の…言う通り…」
「瑠奈。想像して。瑠奈の眼の前には、10段の階段があります。瑠奈が、その階段を1段降りる度に心が、深いところに、降りて行きます」
「…階段…深い…ところ…」
「瑠奈には、階段が見えますね」
「…は…い…見えます…」
「瑠奈は、階段を、降りて行きます。さあ、降りてください」
「…は…い…瑠奈…階段…降ります…」
「1段、2段、階段を降りる度に、瑠奈の身体から…力が抜けていきます…」
僕は前屈みで紙を見つめていた状態の瑠奈の身体をゆっくりと起こす。
少し仰向けになって座っている瑠奈の身体から、徐々に力が抜けていき、ソファーに沈み込んでいく。
僕はカウントダウンを続ける。
「5段、6段、力が抜けた、瑠奈の身体は軽くなっていきます。軽くなってフワフワと浮かび上がります。浮かびながら階段を、降りて行きます」
ソファーに身を委ねた瑠奈の指先がピクッと動く。
「7段、8段、瑠奈の身体は、フワフワ浮いて、気持ちよくなってきます。フワフワ、フワフワ浮いて、とても気持ちいい。瑠奈は、とても気持ちいいから、思わず微笑んでしまいます」
「…気持ち…いい…瑠奈…フワフワ…して…気持ちいい…」
僕の言葉に合わせて瑠奈がニッコリと微笑む。
閉じた瞼の下で、瑠奈の眼球が動いている。
催眠誘導は成功だ。
これから瑠奈を、深い催眠状態に連れていく。
「瑠奈。僕の声が聞こえますか?」
「…は…い…聞こえ…ます…」
「僕は、誰ですか?」
「…お兄…ちゃん…」
「誰の、お兄ちゃんですか?」
「…瑠奈の…お兄ちゃん…」
「瑠奈は、今、催眠術にかかっています」
「…催眠術…」
「そう。瑠奈は、これから、お兄ちゃんの言う通りに行動します」
「…お兄ちゃん…の…言う通り…」
「瑠奈。想像して。瑠奈の眼の前には、10段の階段があります。瑠奈が、その階段を1段降りる度に心が、深いところに、降りて行きます」
「…階段…深い…ところ…」
「瑠奈には、階段が見えますね」
「…は…い…見えます…」
「瑠奈は、階段を、降りて行きます。さあ、降りてください」
「…は…い…瑠奈…階段…降ります…」
「1段、2段、階段を降りる度に、瑠奈の身体から…力が抜けていきます…」
僕は前屈みで紙を見つめていた状態の瑠奈の身体をゆっくりと起こす。
少し仰向けになって座っている瑠奈の身体から、徐々に力が抜けていき、ソファーに沈み込んでいく。
僕はカウントダウンを続ける。
「5段、6段、力が抜けた、瑠奈の身体は軽くなっていきます。軽くなってフワフワと浮かび上がります。浮かびながら階段を、降りて行きます」
ソファーに身を委ねた瑠奈の指先がピクッと動く。
「7段、8段、瑠奈の身体は、フワフワ浮いて、気持ちよくなってきます。フワフワ、フワフワ浮いて、とても気持ちいい。瑠奈は、とても気持ちいいから、思わず微笑んでしまいます」
「…気持ち…いい…瑠奈…フワフワ…して…気持ちいい…」
僕の言葉に合わせて瑠奈がニッコリと微笑む。

