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ダークサイド・ムーン- 催眠術師の秘密倶楽部 序章 -
第3章 出逢い
陣内の語り口は優しく穏やかで心地よく、僕の内面を引き摺り出していく。

級友との接し方を間違ったため、屈辱的な状況に陥っている事。
その状況を招いたのは自分だという事。
父親の死がきっかけで引き蘢りになった事。
僕と妹の為に毎日頑張っている母に心配をかけている事。

「今の状況を変えたいんです」
僕はいつの間にか泣きながら話をしていた。

「よく判ったよ。影虎君」
神内はバインダーとペンを机の上に置く。

「さて、普通のカウンセラーなら、何てアドバイスするかなぁ」
神内は顎に手を当て考える振りをする。
「これ以上、美人のお母さんに心配をかけるわけにはいかないから、とりあえず学校には行きなさい。で、今の状況を変える事は不可能に近いから、大人しく目立たない様にして卒業まで頑張りなさい…ってな感じかなぁ?」
神内はSの笑みを浮かべる。

「僕は、普通のカウンセラーじゃないからね」
「えっ!?」
「無理して学校に行っても、奴隷のような扱いを卒業まで我慢なんかできないだろ」
「はい」
「じゃあ、形勢を逆転させよう。奴隷が主人になるんだ」
「そっ、そんな事無理っ!」
僕は思わず叫んだ。

「できるよ。影虎君の声を聞いていて気付いたんだ」
「声?」
「そう。影虎君の声は特殊な声だ。人の頭に滲み込んでいく、特殊な声を持ってるよ」
僕の頭の中は、「?」で埋め尽くされた。

「催眠術だよ」
「催眠術?」
「テレビとかで見た事あるだろ。催眠術」
「はい。でも、そんな事できるんですか」
「できるよ。僕が伝授してあげよう」
再び、神内の顔にSの笑みが浮かんだ。
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