この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
仔猫と狼
第2章 その一言が



ブランコに揺られてどれくらい経っただろうか。




空が段々と茜色に染まりだした。








昼と夜






光の闇が交わる時間。






子供を迎えにくる親を見て、いつも妬ましかった。





愛されていることをひけらかされているような気がして。








だから…私が一番嫌いな空だ。






『寂しいだけなんだろ?…独りでいることが!だったら…、泣けよ…叫べよ!助けを求めて手を伸ばせよ!…俺が…俺がその手を掴んでみせるから…。頼むよ…。』









「…⁉︎」








突然聞こえた言葉にびっくりした。









慌てて周りを見回すと、少し離れたベンチの側に立つ男が見えた。











その男は、左手に薄いノートの様な物を持ち、泣いていた。








夕陽に照らされたその姿がとても寂しげで温かいと感じた。








ー寂しいだけなんだろ?



ー叫べよ!助けを求めて手を伸ばせよ!









その男の言葉が心に沁みた…








そして…
















私は、初めて大声で泣いた。

/175ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ