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仔猫と狼
第12章 微妙







午後1時頃、昼食を取り終えて午前中の授業ででた課題をやっていると、ポケットに入れていた携帯が震えた。






断続的に震え続けているから電話だ。







仕事に関しての連絡が山田さんからきたのだと思い名前を見ずに電話に出る。












「片岡です。」












「…鳥居だ。」



















「と、鳥居さん…?」













山田さんかと思いとった電話は、なんと鳥居さんからだった。












「…。」













「…。」












驚いた私は何も言えず、鳥居さんも黙っている。









きまずい…。













「お前は俺が普段どんな服を着てると思う。」









しばらくの間の後にそんな質問が投げかけられた。










「服…ですか…??」













「あ…、いや…。どんな服が女性受けがいい?」










「女性受けのいい服装ですか?」











この唐突の質問は、私の知らない女性のためのものなのか…。











女性のための服装…。








昨日、あんなことがあった私に聞かないでほしい…、鳥居さんには関係ないか…。









だって、いつものことだもんね。









女性と関係を持つことは、鳥居さんには日常で、しかも私は本当に関係を持った訳じゃない。











「…。」











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