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仔猫と狼
第13章 距離
さっき送ったメールからだいぶ時間が経ってしまった。
今更なんて書く?
あーでもない、こうでもないと考えているうちに時間はたってしまう。
「めんどくせぇ。」
俺は、何を気を使っている。
ある程度俺の本性が見られている相手だ。
そして、今から送るメールは俺がスッキリするためだ。
なら、細かいことはいい。
助かった
簡潔な本文を打ち込みさっさと送った。
これでいい。
これで、寝れる。
送信完了の文字を見たら少し眠気が襲ってきた。
明日も早い。
無意識に気持ちが軽くなったことに気がつかないまま、俺は眠りについた。
無意識下の中で俺は片岡に少しずつ気を許し始めていた。
多分…な。