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仔猫と狼
第14章 進行
朝…。
ベッドから少し軽くなった身体を起こし、日差しを遮る厚いカーテンを今までの自分を振り払うように思いっきりひいた。
「…っ。」
眩しいっ…。
でも、気持ちを切り替えるにはちょうどいい。
昨日、私は鳥居さんからもらったメールを眺めながら決めた。
もう少し、自分を信じようと。
勘違いかもしれない、思い上がりかもしれない。
それでも昨日、確かに最も敬愛する人の役に立てた。
いつもだったらお世辞や建前だと思っていた。
でも、あの4文字が私にはどうしても鳥居さんの本心からでた言葉のように思えた。
事実は分からないけど、私にはそう思えてならなかった。
だから。
私は、昨日決意をしたんだ。
目が覚めたら、変わろうと。