この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仔猫と狼
第14章 進行
いつもなら学校に行く前にコンビニによってお昼を買っていたが、早めに起きた今日は変えるためにもお弁当を作ることにした。
でも、おかずを作るような材料はほとんどない。
だから、卵とソーセージを焼いて、おにぎりを作ることにした。
卵焼きとソーセージはよく焼いて小さなタッパーに詰めた。
余ったのは朝ごはんに回すことにした。
問題はおにぎりだ。
正直今までおにぎりを作ったことがない。
おかずを準備している間に、早炊きのおかげでご飯は炊けているが、このまま熱いまま握るのだろうか…。
絶対に熱いだろう。
「…よし。」
意気込んで水で濡らした手の上に炊きたてのごはんを乗せる。
「あっつ!!」
手のひらに乗せたごはんをあわてて出しておいたお皿の上に投げ捨てる。
「っ…つ…。」
赤くやけどをした手を流水で冷やした。
世の主婦の方はどうやってこんな熱いごはんを握るのだろうか…。
すごすぎる…。
結局、手で握るのは諦めてラップで丸めることにした。
初めてのお弁当作りは失敗したのである。