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仔猫と狼
第3章 伝えたいのに…
熱いシャワーを浴びながら、珍しく今回の事を考えた。
高校生って言ってたか?
今まで、女をたらしこんだことなんて数え切れないほどあったし、それを悪いなんて考えたことなんかなかった。
だが、今回は成人してない上に高校生だ。
完全に犯罪じゃねぇかよ…。
「はぁ…。」
頭から、もう一度熱いシャワーを被る。
ーうわぁあああああああん
泣いている女の子の姿が一瞬頭をよぎった。
「⁉︎」
顔は見えなかったが、あれは…
何年か前に会った女の子だと思う。
でも、なんで?
なんで、そんな昔のことを思いだしたんだ?
再会でもするのか…?
なんてな。
そんなまさかな。