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仔猫と狼
第3章 伝えたいのに…



カーテンの隙間から陽の光が差し込んでくる。


「ん…。ふあぁ〜。」


眠っ…。



今、何時?


9時3…2…分…?





「えぇ⁉︎やばっ!」





山田さんが来るのが10時。





時間がない!





私は、慌てて一階に降りた。





「あ、美鈴。おはよう。」



「おはよう。美鈴。」



リビングには、家事をする母とソファに座って新聞を読んでいる父の姿があった。


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