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仔猫と狼
第3章 伝えたいのに…
そのあと、頭が真っ白になりながらも、山田さんと鳥居さんをリビングに案内した。
「………と言うスタイルで、当事務所では、新人声優の育成、声優の仕事を行っております。どうでしょうか?」
「ふむ…。」
「そうね…。美鈴、貴女はどうしたいの?声優になりたいの?」
「っえ…!?…その…私は…。」
やばい、頭が真っ白になりすぎて、何も話聞いてなかった。
どうしよう…。
「美鈴さんは、声優になりたい?」
「…わ!…わからない…です…。」
まさかの相手から助け舟がきた…。
鳥居さんの優しい声に、思わず本音がでた…。
でも、その答えが私には恥ずかしいもので思わずしたを向いてしまった。
「やる気がないなら、この世界では生き残れないよ。」
下を向いている私に厳しい言葉が投げられた。