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仔猫と狼
第6章 明らかな敵意




「片岡…さん?」




とても可愛らし声が私の名前をよんだ。



「は、はい!」





「初めまして。私は声優をやらせてもらってる高瀬友梨。」




存じておりますとも、今人気急上昇中の甘ロリボイスの高瀬友梨さん。




甘い声とは想像もつかないほど、お姉さまな容姿というギャップで女性からも人気がある新人声優さんだ。





「改めまして。本日から鳥居大輔さんのマネージャーアシスタントをさせいていただいております、片岡美鈴です。よろしくお願いします。」




私は、高瀬さんと他の皆さんに再び深々と頭を下げた。




「新人同士、一緒に頑張りましょうね。」




その声は、どこか冷たく背中に嫌な汗をかいた。





手を差し伸べているのは、なんとなく気配で分かったが、正直怖くて顔をあげられない…。




「はい!よろしくお願いします!」





私は、気が付いていないふりをして頭を下げたまま返事を返した。








「せーっふ!」





そこに明るい髪色の男性が入ってきた。




「あれ…?俺、空気よめてない感じですか??」








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