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仔猫と狼
第9章 秘密
「結城さん!」
かわいい彼女を笑う結城さんを叱咤するがまるで効果なし。
本当に年上なのかと疑いたくなる。
「はぁ…。」
結城さんのせいで彼女はまた顔を真っ赤にして下を向いてしまうし…。
これじゃあ、話が進まない…。
…それにしても…。
本っ当にかわいい…!!!
なんて片岡さんって愛らしいのかしら!
いままで、たくさん可愛い方を見てきたけれど、比じゃないわ!
見た目とかじゃなく、行動とか、すぐ表情に出てしまうところとか!
むかつくけれど、鳥居さんを見つめるキラキラした瞳とか…!
あああああああああああああああああああ!
もう、すべてが愛らしいわ!
今だって!
私が何も言わないのを自分のせいだと思って恥ずかしがりつつ落ち込んでいる姿なんて、まさに!
最高の可愛さを放っているわ!
もう、私のせいで困っているなんて最高じゃない!
もっといじってみたくなる!!!
…っと、心の叫びはここまでとして。
「片岡さん。」