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仔猫と狼
第9章 秘密
この状況…今朝も…。
「鳥居さん…。なんで…?」
そう…同じように鳥居さんが目の前に立っていたのだ。
車に寄っ掛かりながら、タバコを吹かせていた。
「迎えにきた。乗れ。」
「え…??」
「いいから乗れ。」
呆然としている私を鳥居さんは車に投げ入れた。
「鳥居さん…?」
「うるさい。」
何か失敗してしまったのだろうか…?
いや、私なんかが結城さんと高瀬さんと食事にいったから、きっと怒っているのだ。
仕事もまともにできなかったくせに…。
「…。」
鳥居さんは無言で荒々しい運転をしている。
私は、家に着くまで黙って小さくなった。
こんなに怒っているのだ、きっと許してもらえないだろう。
このアルバイトも終わりかもしれない。
1日だったけど、いい夢が見れた。
そう思うことがいいようなきがしてくる。