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仔猫と狼
第9章 秘密




結城さんからのメールで今俺は片岡を車で送っている。




顔を赤らめながら歩いて来た片岡を見たら頭に血が上った。




車に乗るように促しても動かない片岡にイライラして無理やり車に乗せ車を走らせている。







くそっ。







なんで俺がこんなイライラしなきゃならなきゃいけないんだ。









結城さんのせいだ。




結城さんがあんなメールをよこすから…。







なにが『片岡ちゃん可愛いね。いい表情するから気に入っちゃった⭐︎』だ!










ふざけんな。







俺がこの女を落とすんだ。






なのに、この女は少しも俺の思い通りになりやしないくせに結城さんにはいいようにされるんだな。







俺は、片岡の家には向かわず、俺のマンションの駐車場に車をいれた。







「と…。近くまで送っていただきありがとうございました…。」





後部座席で大人しくしていた片岡は、お礼をいい車から降りようとした。







ほらまた思い通りにならない…。







なら、体にまずは覚えさせるだけだ。









「…。」





「んん!」






降りようとする片岡の胸ぐらを掴み無理やり口を重ねた。






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