この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
仔猫と狼
第11章 知りたくない



片岡が住んでいるはずのアパートの一室の前に着いた。






あれから気まずい空気のまま歩いてきてしまった…。







片岡も一定の距離を保ちつつ黙ったままだ。









…まぁ、あんなことされたあとだから当たり前っちゃあ当たり前か…。

















「ここでいいんだよな?」










山田からもらっていた地図通りにきたからあっているはず。





こいつも道が違うとか言わなかったし…。








「…はい。」








「じゃ。」









ちゃんと部屋の前まで送り届けたし、これで山田と結城さんも文句ねぇだろ。





俺は、片手を上げて背を向けた。






「…っ。」






「!」





歩き出した俺の体が後ろに引っ張られる。





なんだ?






原因は、俺の服の裾を片岡が掴んだことだった。






驚きつつ振り返ると片岡は俺の裾をつかんだまま深々と頭を下げていた。







は?






片岡の裾をつかんでいる手はかすかに震えている。



どうすればいいか分からなく固まっている俺に片岡は声を絞り出した。










「お、送ってくださりありがとうございました。」









「あ、ああ。」







言えたことに安心したのかつかんでいた手はするりと落ちていく。








その落ちていく手を俺はとっさにつかんだ。










「え?」









/175ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ