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潜む欲望
第2章 許されざる関係①

「…そ、そんなことないと思うけどっ」
お兄ちゃんの声と吐息に、私の辛うじて保っていた正気をあっさりと奪われてしまい、声が出そうになるのを堪えながら答える。
「ふ―ん…そう…」
お兄ちゃんは私の左手にそっと触れてきて、いやらしい手つきで指をスーッとなぞる。
甘い痺れが身体中を駆け巡り、指先がピクンと反応してしまう。
耳元でお兄ちゃんが不敵な笑みを浮かべた気配がした。
「…レイナ、俺のことどう思ってるの…?」
いきなり核心に迫る問いを投げかけられ、私の鼓動が大きく跳ねた。

