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電池切れ
第2章 27歳・・初めての同窓会・・

商店街を通り抜け、住宅街へとさしかかる。
駅から歩いて15分。
大きな通り沿いに歩けばそんなに寂しくないけれど、
悟は自分がいるから、と裏の静かな住宅街へと進んでいく。
ところどころの街灯のあかりが、ホッと安心させてくれた。
人通りのない、暗く細い道。
無言で歩く私たちを、
後ろから車のライトが突然照らす。
慌てて端によけたら・・
悟の体とぶつかった・・そしたら
こいつ・・そのまま私の体を引き寄せちゃって・・
街灯のあかりが・・届かない場所で・・
「あ・・ちょっと・・悟・・」
ヤツの手が・・私の背中から腰へ、そして
お尻へと動いていって・・
いくら好きだっていったって、体はよじれて
拒んでしまう。
だってまさか・・
ホントにこんなことになるなんて、思わなかったから・・
耳元で熱い息を吐く悟が、力強く
私の体を抱きしめる。
「おまえ・・いい女になったな・・色っぽいよ・・
ちゃんと大人のオンナだ」
その手が私の体中を這いまわっていく。
「ダメ・・だよ・・こんなとこで・・」
「こんなとこ・・じゃなきゃいいのか?」
悟の腕の中で身をよじる私の唇にとうとうヤツは・・
キスしてきた・・
唇が触れた瞬間・・体中こわばっていたのが
ゆるく力が抜けていって・・
悟に全体重をあずけた。
心も・・あずけた・・
・・もう・・悟になにされてもいい・・
・・恋人のことも今だけ忘れちゃおう・・
抑えていた想いって、ふき出したら最後、
できってしまうまで止められない。
ビールを注いであげた時のあの悟の眼差しがすでに
こうなることをわかっていたんじゃないだろうか・・

