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電池切れ
第2章 27歳・・初めての同窓会・・

「じゃあまた次回な」
「うん、また。・・あれ、悟、電車じゃないの?蒲田だよね?」
私以外はみな、駅から電車やバスに乗って家路につくはずだが、
悟は私の隣に立っている。
好恵の声に、悟は軽く手をあげた。
「オレ今日実家帰るって言ってあるから」
・・え、そうなんだ。じゃあ帰り一緒?・・
「そっか、せっかく地元に帰ってきたんだもんな。
じゃあちゃんと美月を送っていけよ。
ただし、ヘンな事はすんなよぉ」
和弘のいやらしい目。
「おまえじゃねーよ!」
「いや、あぶない。美月、気をつけろよ」
政夫まで疑ってる、悟のこと。
「は~いはい!じゃ、みんな気をつけてね。
また次回、お疲れさんでしたぁ!」
手を振りみんなを見送った私と悟は、駅を背にして歩き出した。

