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電池切れ
第2章 27歳・・初めての同窓会・・


たばこの煙を天井にむかって吹き上げる。

その次は私の顔にほんの少し、吹きかける。



「やだ・・もう・・」



今まで見せたことのない女の顔で口をとがらせてから

悟に背中を向ける。

灰皿にたばこを押し付けて消している音が聞こえた。

その後私の耳元に唇をくっつける。

たばこの臭いにおい。それすら・・感じる。



「美月・・すっごい・・いいな、おまえ」



私の肩をつかむその掌が、湯たんぽみたいに

あったかい・・



「悟も・・こんなすごいなんて想像してなかった・・

 どうしよう・・はまりそう・・」



くるりと体を反転させて、悟の胸に顔をうずめる。

その首筋に、何度もキスをして・・



「和弘たちの心配が的中しちゃった・・

 あれほど気をつけろって言われたのに・・」



今度は悟の手を取って・・

その手で私の柔らかさを確かめてもらう・・




「今夜美月の顔見てすぐ、抱きたいって、

 今夜抱きたいって、思っちゃったんだもん」



子供がわがまま言うみたいに、悟は甘ったれた声をだし、

私の首筋から下へとその唇を滑らせていく。

動きが変わるたびに、さざ波が体の中を駆け巡り・・

言い様のない喜びがあふれてくる。

ずっと・・味わっていたい・・だけど・・

悟には彼女がいるって言ってたし、私だって恋人がいる。

この先・・なにかが変わってしまうのだろうか・・?



「・・1回きりで・・終わりなの?」




何言ってんの?私・・

この先も続けようっていうの?

それって・・

どういうことだか・・わかってんの?















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