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電池切れ
第2章 27歳・・初めての同窓会・・


私はその後も・・会うたび悟に抱かれた。


次の集まりの後、同窓会が終わった後、幹事の打ち上げ会の後・・

少し焦り過ぎだと思いながらも回を重ね、

私達は肌を合わせた。





「ねぇ、中学高校の時ってさ、私のこと・・

 どうも思ってなかったの?」


余裕が出てきた3度目のベッドの中で、

気になっていたことを聞いてみた。

私は正直言って・・悟のこと、ちょっと好き、だったから

悟はどう思ってたのか、今更だけど聞きたくなった。



「お前がオレのこと・・好きだっつーのは

 知ってたよ。それこそ和弘から言われたよ。

 美月、おまえのこと好きだぞって」



へぇ・・と目玉を見開いて見つめ返した。



「なんだ・・知ってたのにってことは・・別に

 なんとも思ってなかったんだ、私のこと」



フ~ンとむくれて背中を向けた。

そして背中越しに言い放つ。



「でもなんで和弘から言われんのよ。っていうか、

 あいつ・・なに?」



初めて集合したあの夜、

隣りに座る私を好きなように触りまくったり、

その上私が悟のことを好きだなんて余計なこと言ってたなんて!

イラッとした私の背中にピッタリと体をくっつけながら、



「和弘が美月のこと、好きだったんだよ」



悟が耳元にフッと息を吹きかけてささやく。




「えっ?そう・・だったの・・」



くるっと振り返ると同時に、悟の唇が

タイミングよく私の唇と重なった。

触れ合ったまま、ヤツが吐息交じりにささやいた。オレだって・・と。


・・だったらなんで?・・











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