この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
電池切れ
第5章 32歳・・ルール違反


32歳のその年。

同窓会のあった年。

悟が結婚した。

そのうえ子供まで生まれた。




5年前と同じように、集まりがあるたびに

事に及んだが、

1度だけ、それとは別におまけがあった。




同窓会が終わって2ヶ月くらい、経っただろうか。

悟が電話をくれた。

その当時は固定電話しかなかったから、

電話をするのはかなり勇気が要っただろう。


旦那のいないはずの昼間を見計らって

電話をかけてきた。

受話器の向こうから聞こえてきた悟の声に、私は

興奮して思わず声がでかくなった。



「もしもし!あんたから電話くれるなんて。

 どういう風の吹き回しよ?」



受話器を通った私の声はさぞかし響いたことだろう。

だって、うれしくってうれしくって・・!

次に会える日の見当なんて、これっぽっちも

つかなかったから・・

小さな耳の穴いっぱいに広がった私の声音を、

喜びだと感じてくれただろうか・・




「ルール違反だけど・・どうだ、メシでも食わないか?

 今・・実家に帰るとこなんだ」


「え?ほんと?うん、いいよ」



私は同窓会の直前に実家のすぐ近くに

引っ越してきていた。

両親のたっての希望で。

子供はいないし、まだまだ夫婦2人で生活したかったので

同居はせずに近くに住んだ。




30分ほど時間をもらい、化粧をし、

下着も取り替えて準備を整えた。


それから駅へと続く道の途中にある、

目立たない公園の前で待っていた

悟の車に乗り込んだ。


はじめて・・悟の車の助手席に座る。

明るい陽射しに照らされながら

悟と密室で過ごすなんて、

嬉しいやら不思議やら・・

妙なテンションが私の気持ちをあおった。

いい歳した大人の女がきゃっきゃとはしゃぐ様子に

気をよくしたのか、悟は

海まで飛ばすぞぉと、

私と一緒になってはしゃぎだした。





/39ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ