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電池切れ
第2章 27歳・・初めての同窓会・・
「高校生なんて子供じゃないか。今は立派な大人の男だぞ。
二十歳もこえりゃいろいろあるさ、大人への階段、つうの?アハハ!」
ヘラヘラ笑いながら私の目の前にグラスを突き出す。
ビール、注いでくれよって。
斜めにかまえたそのグラスにビールを注ぎながら
悟の瞳を除くと・・
いやだ、体がうずいちゃうよ・・
悟の・・バカ・・
恋人がいるのに、結婚する相手がいるのに、
幼い頃から抱いていた淡い恋心がいっきに
燃え広がってしまった。
忘れていた種火に、息を吹きかけ
炎を大きくしていった・・
これ以上こんな話してたらホントに気持ちがぶり返しちゃう・・
私はエヘン、と咳払いをしてから、
「え~まずはみなさん!」
と、ものすごい急発進的に話題を変えようと
それまでの会話を中途半端に終わらせた。
「積もる話もあるでしょうがまずは、肝心な同窓会の話を進めましょう!
そのために集まったんだからさぁ」
軌道修正できたのは、全員が顔をそろえてから
2時間近く経ってからだった。