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~大人のための官能童話集~
第2章 一幕‥赤ずきんちゃん◆
――あれから、どれ程の時が経っただろう。
フッと飛んでいた意識が戻ってくると、ようやく満足したらしい男共は身支度を整えていた。
「ほら、アンタが欲しがってたもん、くれてやるよ」
『ハハハ』と精液まみれになった人妻の痴態を嘲笑い、ベッド横のテーブル上に札の金が置かれる。
正直体を持ち上げるのも辛かったが、母親は必死の思いで数枚の札束を手にする。
しかしその金額を数えてみて、いつもの額より少ないことに気付いた。
「あ、あの……これは、いつもの額より少ないのでは…?」
「あぁ? 雌豚の存在で口答えすんのかよ」
「……っ、しかし、これでは」
「だったら」
ほの暗い室内で、男の目が妖しくギラつく。
「あぁそうだ、アンタ、若い娘がいるんだろ? 今度はその娘をここに連れてこいよ。出来んだろ?」
「! それ、は――」
「正直言って、そろそろ抱き飽きてきたんだよなぁ~…だから、たまには若い女の体も味わいたいっつうのは男の性だろ? な?」
中心の男が同意を求めて、他の男達に問いかける。
すると次々と賛同の声が上がり、母親の顔からは血の気が失せていった。