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~大人のための官能童話集~
第4章 三幕‥赤ずきんちゃん◆
微かにくらくらとする頭をもたげながら、ニーナは思考を巡らせる。
(わたし……確か、お母さんのお使いでおばあ様の家までやって来て……それから……?)
どうなったのか。
そこから先が空白のように、プッツリと途切れている。
(ええと……確か……)
起きたばかりの頭を回転させて、曖昧な記憶を引っ張り出す。
そして、自分が今どこにいるのか。
どうなっているのかを確認しようと目線を下へと下ろしたところで、驚愕の光景に小さな悲鳴を上げた。
「きゃっ?! ど、どうして…わたし、裸なの?!」
外気に晒される己の素肌。
部屋の隅に座するベッドに横たえられた体。
そしてその上を撫で回す幾つもの男の手のひらに、ニーナはようやく気づく。
「……!! いやっ! 触らないで!!」
「おお~威勢イイね。でも、無駄だよ」
汗ばんだ男の気持ち悪い手の感触に、ニーナはゾッとして手を振り上げようとしたが言うことを聞かない。
「え? どう、して……」
まるで頑丈な手枷でシーツに縫い付けられでもしたかのように、びくともしないのだ。