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~大人のための官能童話集~
第5章 四幕‥赤ずきんちゃん◆
(一刻も早く、体を休めてやらないと……)
洞穴の入り口をくぐり抜け、背中で扉を閉じる。
そして丸い空洞の室内の端。
枯れ葉などを集め、その上から布を被せた簡易な寝床にシルヴァはそっとニーナの体を横たえてやった。
「本当に大丈夫か…? 汗が――」
じっとりと額に浮かぶ脂汗を見て、シルヴァは熱を測ろうとニーナのおでこに手のひらを当てた。
しかし、その瞬間。
「は…ああぁん…っ!」
まるで電流が走ったかのような感覚に全身を襲われ、ニーナは無意識に淫らな声で喘ぐ。
「ニーナ……お前……」
そこでようやく、シルヴァはニーナの尋常ではない様子を察した。
「あ……シ、ルヴァ……どうしよう……わたしの、体……っ、変…な…の」
息も絶え絶えに、ニーナは瞳を涙で潤ませながら。
縋るものを求めてシルヴァの服の裾を掴む。
今や下半身だけでなく、体のどこもかしこも変に敏感になっていて……。
このままでは、ぐずぐずに頭も体も蕩けて……どうにかなってしまいそうだった。