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~大人のための官能童話集~
第5章 四幕‥赤ずきんちゃん◆
ひとまずは、彼女の欲を満たすためニーナだけを優先させる。
そうでなければ、ニーナを犯そうとした奴等と同じようなモノだ。
だからこそ、己の欲望や快楽は抜きにして。
“あくまでも”ニーナだけを気持ちよくしてやろうと考えながら、シルヴァはゆっくりとニーナの唇に自分のそれを重ねた。
「んっ……」
「シルヴァ……はぁ…ん……っ」
力強くニーナの腰を引き寄せながら、吐息を奪わないようにと彼女の様子を気遣いつつ。
徐々にシルヴァは口づけを深くしていく。
始めは角度を変えて重ねるだけだったが、ニーナが求めるようにシルヴァの首に自ら腕を回し、僅かに唇を開くのを見て。
隙間からぬるりとシルヴァは舌先を進入させた。
「ふぁ…っ、う……んんっ」
くぐもった声で、ニーナが小さく喘ぐのを耳にしながら。
シルヴァがわざわざ探し出すまでもなくニーナの舌先はすぐさま見つかり、二つの濡れた舌が絡み合う。
互いの唾液を分け与えながら、シルヴァはニーナの口内を探りつつ。
上顎や口蓋、頬の裏側、歯列と……余すところなく舌先で擽った。