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~大人のための官能童話集~
第5章 四幕‥赤ずきんちゃん◆
「ンンッ……はぁ、ん」
優しくもねっとりとしたシルヴァの甘いキスに。
ニーナは思考全てを蕩けさせられるようで、飲み下せなかった唾液が頬を伝う。
「はぁ……っ」
呼吸の合間に僅かに離れた唇。
ニーナの顔を覗き込んでみれば、とろんとした眼差しで見つめる彼女とシルヴァの視線が絡む。
(……可愛い)
薬のせいだとはいえ、己のキスひとつだけでここまで乱れているのだ。
更に“もっと”とせがむように潤んだ瞳で首を引き寄せられて、シルヴァは不覚にもドキッとする。
小さな女の子だった彼女。
だが、時と共に――――ニーナもまた、一人の女性として成長していたのだと、シルヴァは改めて思い知らされる。
「……ん?」
ふとニーナの頬に視線を移し、一筋の唾液が肌の上を伝っているのを見つける。
艶やかに濡れた唇の横。
唾液一滴でさえも欲しい。
自分のモノにしたい。
「勿体ない……」
衝動的にシルヴァはニーナの頬へと舌を這わせていた。