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若社長と秘書子の攻防
第1章 ファーストラウンド
非難されようが拒絶されようが、許可を取らず勝手にキスした私が悪い。非難も拒絶も全て受け入れる覚悟は出来てた。
でも……無かったことにするのはあんまりだわ!
非難や拒絶より、無関心の方が傷付く。
幾度眠れぬ夜を過ごしたでしょう……寒さが肌に刺さる頃。あれは真夏の夜が見せた夢だと思い込むことで、漸く断ち切ったというのに。
その無関心はそれから7年経ったあの日。奇遇にも再会してから2年も続いた。
ーー15歳の私が悲鳴を上げ、泣いていた。
だから私は15歳の私を誤魔化すよう、鉄の仮面を被り、常に平静を装い。
あの頃抱いた淡い恋心を封印してきた。
私の努力を台無しにする社長の言葉があるまでは。
この人は分かっているのかしら? 15歳の私が、今の私が社長の無理難題にめげもせず、どうして応えようとしているのか。
日々の殺人光線をも耐え抜いているのか。
全ては社長に認めて欲しいがため。
無関心でもせめて落胆だけはさせまいとしようとしてるんじゃないですか!
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