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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド



 あまりの突然さと衝撃に瞼を閉じる暇もなく、視界いっぱいに広がる社長の閉じられた瞼と長いまつ毛。


 唇を食む柔らかな感触と、対照的にがっちりと掴まれる後頭部と腰。


「しゃ……ちょ……んんっ!?」


 抵抗の声を上げようとした隙にぬるりと舌が口の中に入ってきた。


 ぬるぬると這い回る舌の感触に思考と身体の力が奪われていく。


 なぜキスをされているのでしょうか? とか、わからせるとは一体? とか。巡っては消えていく疑問の数々。


 代わりに湧いてくるのはゾクゾクとした訳もわからない感覚。


「ふっ、あ……っ」


 背中を壁に押し付けられ、自由になった社長の片手が太ももをなぞる。徐々にその手は上へとのぼり、わき腹を撫で、大きな手が胸を覆う。


 時おりきつく吸われる舌と繊細な手の動きに堪らず膝がガクガクと震え、胸の先端を探りあてたときガクンと膝から崩れた。


「んあっ!!」


 崩れた私の身体を支えたのは、脚の間に滑り込んでいた社長の脚。敏感な箇所がそれに当たり、のけ反って自分でも信じられない甘い声を出していた。






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