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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド



 落ちた私は社長との身長差がさらに開き、儘ならない呼吸で見上げると、見たこともない笑みを浮かべる社長がいた。


 その表情にゾクッと背筋が笑う。


「敏感だな。それになかなかいい表情をする」


「っ!?」


 社長に髪を掻きあげられ、あらわになった耳が真っ赤になるのを感じた。


「このまま“する”のもいいが、せっかく布団が敷いてあるんだ。あちらでしたほうが、処女のキミは辛くないだろ」


「!!!?」


 今……さらっととんでもないことぬかしやがりませんでした、この人は!?


 する、というのはまだ想像がつきます。ええ、そのくらい私にだって知識としてございますとも!


 でも処女……って!!


「なんでそれを……?」


 真っ赤から真っ青に色彩変化を遂げる私を引っ張る社長の背に問いかける。


 大人しく着いていくつもりはなくとも、驚きと力の入らない脚が言うことを聞かず、ヨタヨタときっちり並べられたふかふかの布団の上に連れてこられてしまう。


 軽く振り向いた社長は『僕を誰だと思ってるんだ』と眼で……って、くどいようですがやめていただけませんかね、それ!!






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