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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド




 胸の内にほのかに灯る温かなもの。社長が私を誇らしげに語ってくれるのは、素直に嬉しい。だけど腑に落ちないこともある。


「と、当時私が社長にその……想いを寄せるのはまだわかるとして、社長もなんですか? だって社長からしたら私なんてすごく子どもですよね?」


 ロリコンのご趣味でも? と伺おうとしたが、強烈な光線を浴びせられるのは必至でやめておいた。


 社長は布団の上に座り、私の手を引く。


 座ってお話しましょう、ということでしょうかと従う。


 するとそのまま押し倒された。


「え? あの……お話は?」


「あとからだ。こっちを先に済ませてしまおう」


「済ませてって、なにを考えてらっしゃる……ボタン外さないでください!!」


 首元まできっちりと止められたブラウスのボタンを外しにかかる社長の手を力一杯止めるが、蚊でも払うように片手でポイっと投げ出され、また止めれば今度は頭上で一括りに手首を押さえられる。


「これからは朝から晩までずっと一緒に過ごすんだ。話す時間はいくらでもある。まずは互いにもっと深いところまで知り合うのが先決。違うか?」


「断じて私はそうは思いません!!」


 ジタバタと脚をばたつかせ、社長が押さえる腕をもがいてみせてもやはり敵うはずもなく。


 どんどんと開かれていく服を見下ろし、赤くなるやら青くなるやらで大忙しだ。








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