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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド
「しゃ、社長! おやめくださいってばー! こここ……これはセクハラを通り越した犯罪ですよ!?」
「僕たちは恋人同士で同意のもとならセクハラにも犯罪にもならない」
恋人というフレーズに息が詰まりそうになるが、それとこれとは話が別ですよ!
「百歩譲ってこ、恋人でも! お付き合い始めたばかりですよね!? 順序とか、時間とか……そういうことをもっとですね」
「順序なら僕は告白し、キミも好意があって恋人になった。時間は12年も経ってるだろう。これ以上待っていたら耄碌〈モウロク〉してしまうじゃないか」
「それは……あっ!」
口でも頭脳でも社長に勝てるはずもなく言い淀んでいると、覆いかぶさってきた彼に鎖骨を強く吸われる。
吸われた場所が熱を持ったように熱く、痛みが引いても甘く痺れている。
チュ、チュッと肌を辿る唇に心臓は破裂寸前。
猛烈な速さで脈打つ心臓に社長の手が添えられる。
「すごいな。音が聴こえてきそうだ」
「誰のせいだと……!」
「僕も同じだ」
手を取られ、Yシャツ越しでもわかる鍛えられた胸に掌が当たると、私に負けないくらいドクドクと脈打っていた。
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