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第2章 セカンドラウンド

　社長は私の脚をより強く抱え、なにかを探るような動きをみせる。


「あ……っ！」


　浅い場所を幾度か擦られ、ある場所を掠めたときに、痛みとは違う刺激に甲高い声を上げてしまう。


「思った通り、ここだったな」


「な……、え？　ああっ！」


　私が反応する場所を大きく膨らんだ彼自身で擦ってくる。


　痛いだけだった行為が微かだけれど確実な快感が生じ、喘ぐのをやめられない。


「やっ、そこ……、だ……駄目ですっ」


「駄目？　訂正願おうか。ここがいいんだろう？」


「ううっ……、わか、りません……っ」


　本当にわからなかった。だけどそこを擦られていると、おさまっていた疼きが戻ってきて、奥から恥ずかしい蜜が溢れてきてしまう。


　社長の動きに合わせ、その蜜が掻きだされるぐちゅぐちゅとした音。


　耳を塞ぎたくなる卑猥な音を私がさせていると思うと、気が変になりそうなのに身体が熱くなるのはどうしてでしょうか。


　あんなに痛くて仕方なかったのに蜜が潤滑油の役目を果たしているのか、さほど感じなくなってきて。


　代わりに疼きと充足感が私を支配しようとしていた。





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