この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
若社長と秘書子の攻防
第3章 ラストラウンド




「僕には跡を継ぐ道しかない。迷うわけないだろ」


 フンっと鼻を鳴らす先生。なぜだか自分に言い聞かせているように聴こえた。


「それは違うと思いますが……」


 私もやめておけばいいのに、思ったことをつい口にしてしまう。


「どういう意味だ? 簡潔に説明しなさい」


 簡潔にって……。私も無駄は好まないからいいですし、自分から言い出したことだから説明拒否はいたしませんが、その光線も必要ないですよね。


 ビクビクとしながらも正座する膝に手を乗せ、先生へと顔を向ける。


「道とは、自分が歩いてきた軌跡のことを言うものですよね? つまり、過去のことであり、未来の道は無数に広がっています」


 いつだって現在〈イマ〉立つ場所には無数の道が用意されていて、どこに向かうかは自分次第。道がひとつしかないだなんて、おかしな話です。



「先生は跡を継ぐしかないとおっしゃいますが、本当にそうですか? 先生の口振りだと、誰かに用意されているから仕方ない、と聞こえます。でももし先生が他の道を選びたいのなら、それもいいんじゃないでしょうか。先生は自由です。先生の将来も無数に広がっているんですから」







.
/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ