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若社長と秘書子の攻防
第3章 ラストラウンド




 破られたストッキングから露わになるショーツ越しにゆっくりと撫でられる。


 社長は酷い人だ。口を開けば意地悪なことばかり言うのに、僅かに残る反抗心も抵抗心も奪うよう、こうして優しく触れてきて。私の弱点を知り尽くしているから、尚のこと質が悪い。


 感じる秘芽を探りあて、そこを重点的に責めてくる。


「あ、や、そこ……だめっ」


 ぎゅっと社長の首にしがみつき、小刻みに首を振る。


「キミは本当に優秀だ。僕の教えた通りに反応する」


 前後左右に突起を揺すられ、指でぐりぐりと押し込められ。そのくせ達しそうになる私を、そこへと導いてくれない。



「……ん……、はぁ……んっ、や、も……ぅあっ!」


 隙間から入り込んできた指に、身体が歓喜に震える。が、決定的な刺激を与えてはくれない社長はどこまでも意地悪。


「すごい濡れ方だな。会社でしているのが興奮してるのか」


「ち、が……います!」


 私にそんな性癖はございません。……たぶん、きっと。


 だけど背徳感があるのは否定できない。扉を隔てた向こう側では、いつも顔を合わせている社員たちが汗水垂らして仕事をしているというのに。


 私は……私たちはふしだらなことで汗を流し、快楽を追っているのですから。






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